共同創造
ふいに届けられる
自然からのお恵み
旬は待ってはくれないから
全部投げ出して
目の前の旬に向き合うこと2.5日
迷っていたら
どんどん熟していくし
カビも生える
同じものがふたつとない
いびつなひとつひとつを
見て触れて感じて
なににしようか
素材はなにを足そうか
どの瓶にいれようか
小さな選択を何度も重ねて
一粒一粒にぴったりな
なにかいいものが
つくられていく
この感覚
i shi ki をはじめとする
textileartをつくるときに
使う感覚と同じ
なんだけども
この季節の手仕事に関しては
違う点もある
こどもたちには甘い梅干しや
甘いシロップがいいかな
大人やお客さんには
お酒の方が喜ばれるかな
でもわたし自身は
未知の味 あたらしいレシピも
試してみたい
視点が自分と他人を
行ったり来たりして
迷ってしまって
その上、手持ちの瓶のサイズも
まちまちだから
なかなか決められず進まない
その点、textileにおいては
お客さまはこっちがお好きかな?
喜んでもらえるかな?
自分の世界観はこれだから
っていう視点でなく
そのもっと上の意識で
クリエイションしている
もちろん
喜んでもらいたい気持ちは
ベースにあるけれど
そこにコントロールが全くないから
わたし自身もなにが生まれてくるのか
さっぱりわからない
わからないから
毎回想像を超える
よろこびと感動がある
途中 ほんとに大丈夫なのかな?っておもうときも正直あるけれど
その都度、信頼へ戻ると
必ず最高のものが生まれてくる
なぜならこのクリエイションは
わたしだけの力じゃないから
わたしはただの管となり
流れてくるインスピレーションを
かたちにしているだけ
誰もが持っている
その人にしかないひかりと
そのひかりを受け取るという
純粋な意図さえあれば
必ずそのとおりのことしか
起こり得ない
そこに自分の欲 エゴが
はいってしまうと
途端になにかが崩れていくから
いつもいつも
自分とスペースをクリアリングして
はじめることだけ意識している
物事には
いま!っていう瞬間が
必ずあるから
その瞬間を逃さずに
いまうまれるものを
かたちにしていきたい
そのために
自分をいつもみている
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