つぎへ
あたらしいってなんだろう
あたらしくつくるってなんだろう
オーガニックってなんだろう
化学繊維ってなんだろう
ファストファッションってなんだろう
伝統工芸ってなんだろう
どれもひとが生み出したものに
変わりなくて
わざわざ捨てられるために
生み出したものではないはず
そこには人の手が必ずあって
熱量に差があるとしても
なにかしら 人の火がなければ
うまれなかったはず
わたしはつくることしか
やってきてなくて
つくる家庭で生まれ育ってきて
それでももちろん
山ほどなにかを買っては捨ててきた
路上からはじまり
個展や百貨店での販売までやってみて
つくることがなんなのか
売ること 買うこと
捨てることがなんなのか
ずっと ずっと考えてる
その度に
そこに必ずいのちが存在することに
着地する
どんなに安かろうと高かろうと
粗悪だろうと良品だろうと
わたしたちが買ってるものは
いのちそのものだよ
ゴミ箱へ捨ててるものも
いのちそのものだよ
消費しつづける
消費されつづける
奪う奪われるループから
外れていきたい
あたらしいお買い物のかたち
よろこびの循環が
きっとある
すてきなことばや
サスティナブルとか
これは映えるとか売れるとか
もうほんとごめんだけどいらない
次なる負のループはもういらない
愛をベースに
やりとりしたい
ご縁の糸が結ばれた
たったひとりのひとへ向けて
お届けします
おいわいしましょう
いまを生きている
わたしたち
いまある豊かさに
乾杯しましょうよ
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